国語はセンスだけじゃない|定期テストの漢文・古文で点数をあげるコツ

国語の勉強はセンスが大切だから、漢字や文法問題以外勉強しても無駄だと思っていませんか。

確かに国語は、数学の計算式等公式を覚えれば必ず点数があがるというものではありません。

しかし、対策をしっかり行えば、点数は伸びます。

特に古文や漢文については、効率よく勉強をすれば点数が伸びやすいです。

今回は古文や漢文の定期テスト対策について解説していきましょう。

定期テストは出題範囲を読み込むことが重要

定期テストは、入試や学力テストとは異なり、出題範囲があらかじめ決まっています。

裏を返せば、出題範囲の内容をしっかりと把握できれば、高得点が狙いやすいということです。

特に、漢文と古文はポイントさえ押さえていれば、短期間でも必ず点数につながる勉強しやすい分野です。

とはいえ、教科書やワークを一字一句暗記することは、よほどの記憶力がない限り難しいです。

国語の苦手な方は、ポイントを押さえて勉強する必要があります。

漢文は返り点の仕組みを理解する

漢文は、漢字が羅列していて、かなり難しいと感じるひともいるのではないでしょうか。

しかし、漢文の問題自体は現代語訳を知ることと、書き下し文を作ることができれば、満点にちかい点数を取ることができます。

漢文が苦手である理由として、返り点にあると思います。

中学校の漢文で登場する返り点は、「レ点」「一二点」「上下点」等が考えられます。

それぞれ詳しく考えていきましょう。

【レ点】ひとつ前の文字と語順が前後する

例えば、「12」の場合を考えてみましょう。

通常の語順は、「1→2」と読みますが、レ点があると「2」を先に読むので、

「2→1」の順となります。

次にレ点が連続している場合を考えてみましょう。

「123456」の場合、「1→2→6→5→4→3」の語順になります。

レ点が連続しているときは、最後のレ点から前にさかのぼるということを忘れないようにしましょう。

【一二点】2語以上離れた位置の言葉を前後反対の順番で読むこと

「123456」の場合、通常の順番通りであれば、「1→2→3→4→5→6」ですが、一二点があると「1→2→4→5→6→3」と読むことになります。

一二点だけならば、「二」を後にすればいいだけなので、混乱は少ないですが、難しいのはレ点と合わさったときです。

「123456」の場合、1のレ点は「二」のある2にかかっています。

つまり、1は「二」のある2の後の順番になります。

したがって、語順は「3→4→5→6→2→1」です。

レ点と一二点が混合している問題は、難しい漢字が登場していることもあり、非常に複雑に感じますが、漢字を数字に置き換えて考えてみると、わかりやすくなります

上下点がある場合、一二点を優先して読む

2語以上離れた位置の言葉を前後反対の順番で読むときは、基本的に一二点を使います。

しかし、すでに一二点を利用しており、更に2語以上離れた言葉を反対の順番で読ませたいときには上下点を使います

漢文で一二点と上下点が登場した場合には、一二点を優先して読み、上下点が後になります。

漢文は、現代文で読解する問題よりも、問いが易しいです。

そのため、返り点や現代語訳を把握すれば、短い勉強期間でも高得点を狙えますので、定期テストの範囲に漢文がある場合には、優先して勉強してみてください。

古文は文法と登場人物を把握することが重要

ひとくちに古文といっても、「平安時代」「鎌倉時代」「江戸時代」等、時代によって読みやすさにはかなりの差があります。

例えば、比較的現代に近い「おくのほそ道(松尾芭蕉)」のような古文は、平安時代や鎌倉時代に書かれた「源氏物語(紫式部)」や「枕草子(清少納言)」「徒然草(兼好法師)」よりも読みやすいと感じる傾向にあります。

今回は、古文を苦手だと感じるきっかけとなる、平安時代・鎌倉時代に成立した作品についての問題の解き方について考えていきたいと思います

古文の文法を勉強する

中学校の古文のテストでは文法に関する問いが頻出します。

したがって、テスト範囲の教科書にある文法をよく読み込むことが大切です。

古文の文法は理解しないままでいると、入試テスト、その先の高校の古文でかなり苦労することになります。

そのため、文法については教科書や国語のワークを使って、必ず覚えてください。

特に助詞は、内容を理解するうえで非常に重要になります。

文章中の登場人物を理解する

平安時代、鎌倉時代の古文は、主語が省略されていることが多くあります。

古文の読解では、「誰がどのような行動をしているのか」という問いが多くあります。

そのため、まずはテスト範囲となっている対象の古文の登場人物を把握します。

そのうえで登場人物が出てきた場面で、敬語が使われているか等をチェックしてください。

古文において敬語は、主語を示す言葉です。

一文に、複数ひとの行動を示す表現があり、尊敬語を使われているのと、そうでないのとでは動作をしている人物が異なります。

少しわかりにくいと思いますので、下記の例をご参考ください。

いづれの御時にか、 女御、更衣あまた さぶらひたまひけるなかに、 いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めきたまふありけり。
はじめより我はと 思ひ上がりたまへる御方がた、 めざましきものにおとしめ嫉みたまふ。 同じほど、それより下臈の更衣たちは、 ましてやすからず。

源氏物語(桐壺の帖)

上記は、源氏物語の冒頭です。

簡単に現代語訳をしてみると、次のような内容となっています。

いつの帝のころだったでしょうか。多くの女御や好意が帝に使えている中で、身分は低いですが帝から寵愛を受けていた女性(桐壺の更衣)がいた。
最初から「私こそが帝の寵愛を受けるにふさわしい」とお思いになっていた身分の高い方々は寵愛を受けている女性のことを嫉妬しておられました。
女性と同じ身分やそれより下の身分の更衣は、桐壺の更衣が帝の寵愛を受けていることに対していっそう心穏やかではいられなかった。

登場人物を把握しましょう。

【登場人物】

①帝

原文にある「いづれの御時」とは、その時代を治めていた帝、今でいう天皇に対して使う言葉です。

源氏物語の冒頭では、源氏の君の父親である桐壺帝のことを指しています。

帝は、平安時代において高貴な身分の方でした。

そのため作者である紫式部も架空の帝とはいえ、敬意を表するために尊敬語を使っています。

②帝に仕える数多くの女御や更衣

「女御、更衣あまた さぶらひ」から多くの女性が帝に仕えていたことがわかります。あまたは「数多く」という意味を持ち、「さぶらひ」は仕えるとか従者といったような意味を持ちます。

なお、女御は更衣よりも身分が高い女性で、桐壺帝には弘徽殿の女御という正妻がいます。

平安時代は、一夫多妻制だったので、正妻と側室で身分の上下関係が分かれていました。

③帝に寵愛されている女性(桐壺の更衣)

「 いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めきたまふありけり」から帝に寵愛されている身分の低い女性がいることがわかります。

「いとやむごとなき際にはあらぬが」で、身分が高くないことを示し、「すぐれて 時めきたまふ」で帝が寵愛していることがわかります。「時めきたまふ」の尊敬語は帝に対して作者である紫式部が使っています。

「ありけり」で女性のことを指しています。

③桐壺の更衣よりも身分の高い女性(女御)

「はじめより我はと 思ひ上がりたまへる御方がた」で、桐壺の更衣より身分の高い女性がいることがわかります。

なお、女御は皇后や中宮に次ぐ高い身分で、作者の紫式部より高い身分の女性だったので「たまへる」や「御方」という尊敬語を使っています。

④桐壺の更衣と身分が同等、または身分の低い更衣

「同じほど、それより下臈の更衣たち」で桐壺の更衣と身分が同じ、また身分が低い更衣がいることがわかります。

「同じほど」が身分が同等の更衣を指し、「下臈(げろう)」は桐壺の更衣より下の身分の更衣のことを指しています。

なお、更衣たちに対しては、作者の紫式部の方が身分が上なので、尊敬語は使っていません。

上記の例のように、古文では主語が書かれておらず、尊敬語を使っているかどうか等で、登場人物をはかることがあります。

特に平安時代、鎌倉時代の初期の古文は、技巧がこらされていて複雑になっています。

そのため、古文の勉強を効率よく勉強するためには、登場人物をしっかり把握することが大切です。

更に、中学校の教科書の注釈の部分には、登場人物についての情報や、難しい言葉の意味が載せられています。

注釈は古文の物語を理解するうえで重要な情報が載せられているため、しっかり確認しましょう

まとめ

今回は国語の定期テストで漢文と古文の高得点を狙うコツについて解説していきました。

冒頭でも触れましたが、漢文と古文は短期間で成果がでる分野です。

ただし、勉強方法を誤ると苦手意識が先行しかねませんので、しっかり対策してテストに臨みましょう。

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公開日:2022-10-31 /更新日:2023-01-26

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