高校生の塾選びの悩みを解決!失敗しない入塾時期や選び方を解説

授業が難化し、大学受験も控える高校生を塾や予備校に通わせるべきか悩む親御さんが多いです。「大学受験を見据えるならいつから通わせるべきか」「どんな塾がウチの子に合ってる?」「塾に通わせたいけど料金が高そう」など、塾に関する悩みもありますよね。

そこで今回は高校生の塾選びについて解説。塾に通うべき高校生の特徴や入塾のタイミング、選び方や料金相場を紹介します。

大学受験対策の高校生はいつから塾に通うべき?

高校生の通塾時期について、以下のデータをご覧ください。

データ引用:文部科学省、平成30年度子供の学習費調査
※母数には大学非受験者を含む

学年が上がるごとに通塾率は増加。特に2年から3年に上がるタイミングで急増しており、大学受験を見据えて塾や予備校に通い始める人が多いのがわかります。

大学受験は本番まで学習スケジュールを立てるのが大切です。
入試制度にはさまざまなパターンがあり、それぞれに合わせて受験プランを立てることが重要。たとえば、国公立受験など科目数が多いなら、それだけ科目の学習に時間がかかります。私立の学校推薦型(指定校推薦)や総合型(AO入試)の選抜では、1年生からの成績が影響します。

塾や予備校に通うタイミングは授業の理解度によって異なりますが、早ければ早いほうが有利です。
2年生までに基礎固めを終えることが大切。3年生になって基礎学習に抜けがあると、演習・志望校対策に並行して基礎の復習を行わなければならず、学習の負担が大きくなります。
また、学校の授業で受験に必要な科目や範囲を学習しきるとは限らないので、学校の授業についていければ問題ないだろうという考えは危険です。

塾や予備校によっては夏期講習など特別講習だけでも受講できます。通塾せずに受験に臨む場合、期間限定で塾を利用するだけでも「受験の天王山」といわれる夏休みをより有効に活用できます。

高校生の塾選び、個別と集団どっちがいいの?

塾の形態は大きく分けて「個別指導塾」「集団塾」の2つがあります。目的や勉強のペースが合わないとモチベーションが下がってしまいます。

個別指導塾は生徒1~2人に講師1人が指導する少人数制で、集団塾は大勢の生徒に1人の講師が講義する塾で、主に以下のような傾向があります。

個別指導塾 集団塾 映像授業
メリット ・自分のペースで勉強できるので、苦手科目もじっくり復習できる
・わからないことを質問しやすい
・日程が調整しやすいので、部活動と両立しやすい
・生徒が多く競争意識が生まれる
・カリキュラムがしっかりしているので、受験までの学習スケジュールが適切
・授業のレベルが高いことが多く、難関大学の対策が出来る
・受講料が安い
・講師の質が高い
・好きな時間と場所で受けられる
・自分のペースで受けられる
デメリット ・費用が高くなりがち
・友だちを作りにくく、競争意識が生まれにくい
・学習速度が安定せず、進行が遅くなることがある
・一度授業についていけなくなると、そのままずっとついていけなくなる傾向あり
・活動日が多い部活と両立しにくい
・個々の質問に対応しにくく、わからない部分がそのままになってしまう
・学習ペースを自分で管理する必要あり
・モチベーションも自分の力で維持しないといけない
・わからない点を質問できない
こんな高校生にオススメ ・苦手科目を克服したい
・部活も勉強もガッツリ取り組みたい
・1人でもモチベーションを維持できる
・学校の授業以上のハイレベルな勉強をしたい
・家庭学習の癖がついている
・周りと切磋琢磨しながら勉強したい
・費用を抑えたい
・距離的に塾や予備校に通えない

個別指導塾は授業の補習学習や苦手克服に向いているので、基礎固めをしたい人にオススメです。
また、自分に合わせたスケジュールを組めるので、部活と両立したい1~2年生にも最適です。

一方、集団塾はそれぞれコースのカリキュラムが事前に組まれているので、受験までの道筋が明確
授業についていくには予習・復習が必要ですが、自主学習の習慣がついている人は積極的に検討してみましょう。

映像授業の場合は、受講する時間を自分の都合だけで決められるのはもちろん、聞き取れなかったときなど一時停止や繰り返しが自由にできることは大きなメリットです。

近くの塾じゃなくても受講できる!高校生のオンライン塾ってどうなの?

近年はオンラインで授業する塾や予備校が増えてきており、新型コロナウイルスが流行してからは密になる心配がないオンライン塾はさらに注目を集めています。

オンラインのメリット

  • ・新型コロナウィルスや病気に感染するリスクを減らせる
  • ・移動コスト(時間・費用)がかからない

オンラインのデメリット

  • ・モチベーションの維持が難しい
  • ・メリハリをつけにくい
  • ・通信環境を整える必要がある

オンライン塾は子供のモチベーションに結果が大きく左右されます。たとえば、自室で受講する場合、「保護者の目が届かない」「生活環境と学習環境が同じなので、メリハリがつきにくい」などの理由から、モチベーションの維持が難しくなることがあります。
よって、オンライン塾の利用を検討するときには、これまでの学習習慣や塾のサポート体制を踏まえて、学習する意欲が高まる環境をつくる必要があります。

オンライン塾の形態は大きく3つに分けられます。

①ライブ配信(双方向型)
講師と生徒をコミュニケーションアプリなどでつなぎ、映像授業をリアルタイムで視聴するタイプの授業です。
双方向のやり取りに対応しているので、授業中に口頭やチャットで質問することができるメリットがあります。

②録画配信(オンデマンド型)
録画してある映像を視聴するタイプの授業です。
授業時間が決まっていないので、自分の時間に合わせて視聴することができます。また、一時停止や巻き戻しが自由にできるので、授業を理解できるまで何度でも繰り返し視聴できるのもメリットのひとつです。

③ライブ配信・録画配信の併用
ライブ配信後に録画配信を行っている塾・予備校もあります。
ライブ配信のときはスケジュールが合わないので、あとから授業を視聴したい、ライブ配信を何度も視聴して理解度を高めたいという人は、録画配信を行っているかどうか確認しておきましょう。

高校生の塾費用相場を確認

月謝以外にかかる費用も多く、受験対策をするなら季節講習費がかなりかかります。特別講習も含めた見積もりが必要です。

塾や予備校にかかる費用は当然気になりますよね。学習塾支出者平均金額は以下のとおりです。

1年 2年 3年
公立 20万7000円 26万8000円 35万8000円
私立 24万6000円 32万2000円 43万円

データ引用元:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」

 このデータは学習塾に関する料金すべてを含めた年間平均金額です。学年が上がると費用も増えていきます。費用が増える理由は、学習内容が難しくなり月謝が上がる、受験が近づき特別講習の頻度が増えるなどです。

地域によって土地代や人件費が異なるので月謝の相場はブレがありますが、週1コマ受講した場合の月謝金額は概ね以下のとおりです。

個別指導塾 集団塾
1万5000~3万円 1万~2万円

高校3年生の場合はこの金額よりもさらに高額になることが多く、個別指導塾は生徒1人あたりの講師人件費が多いため、集団塾よりも高額になります。

学習塾の費用を「思ったより高くついた」と感じるのは、授業料(月謝)以外の費用を考慮していないことが理由です。特に高額なのが季節講習費です。

春休みや夏休みなど、長期休業に行う特別講習です。授業料が高額の場合は季節講習費も高く、授業料が安い場合は季節講習費も低額となる傾向があります。

個別指導塾 集団指導塾
春期講習 高校1~2年生:3万~6万円
高校3年生:5万~10万円
高校1~2年生:2万~4万円
高校3年生:3万~6万円
夏期講習 高校1~2年生:5万~12万円
高校3年生:8万~20万円
高校1~2年生:4万~10万円
高校3年生:6万~12万円
冬期講習 高校1~2年生:3万~6万円
高校3年生:5万~10万円
高校1~2年生:2万~4万円
高校3年生:4万~8万円

通塾回数が金額の差になります。休業期間が長い夏休みや、部活を引退し通塾回数が増える3年生は受講費用が高くなるでしょう。

授業料、特別講習費以外にかかる費用は以下の通りです。

入塾金 教材費 交通費
1万~3万円 1万円/年 環境により異なる

通塾には授業料以外に多くの費用が必要です。月々の授業料が安いと思っても、結果としてかなり高く付くことも。塾費用が高いか安いか判断するなら、月間費用ではなく諸経費を含めた年間費用の見積もりを出してみましょう。

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公開日:2021-03-18 /更新日:2021-05-28

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