塾をお得に利用できる特待生制度!その特徴を徹底解説

年齢を重ねるごとに増大する子どもの教育費。できれば、少しでも節約したいご家庭にうってつけなのが塾の「特待生制度」。しかし、見逃せない注意点も存在します。
そこで、この記事では制度の概要や注意点はもちろん、特待生になるための条件、有名塾の制度について紹介していきます。

そもそも塾の特待生制度って? 

成績がとても優秀な生徒に対し、入塾金や月々の授業料などの費用を免除したり軽減したりする制度です。
特待生制度を設けることによって優秀な生徒の入塾を促し、難関校などへの合格実績を確保したいという目的があります。生徒にも塾にも、両者にメリットのある制度といえます。

特待生になるには、どんな条件があるの?

まず、大前提として成績がとても優秀であることが必須となります。塾によって判定する材料はさまざまですが、例えば学校の通知表や入塾テストの結果大手予備校などが行うテストの成績が対象となります。さらに、志望校だけでなく、塾が指定する難関校への受験も条件となっている場合があります。

制度を利用するときに注意したいこと

まず、全額免除なのか、一部割引になるのかなど塾によって受けられる特典が異なるので、希望する塾の特待生制度の内容をきちんとチェックしましょう。また、授業料などが免除される場合でも、教材費やテスト費用などは別途必要となっているため事前に確認が必要です。

さらに、志望校以外のトップ校への受験が条件となっている場合があり、志望校以外の教科を勉強しなくてはいけないケースもあります。そうした場合、本人の負担も大きくなるため、特待生制度を利用するかどうかを検討する必要があります。

有名塾の特待生制度をチェック!

特待生制度というと、大学受験を思い浮かべる人も多いと思いますが、小中学生の特待生制度を採用している塾もあります。
ここでは小学生から高校生まで、さまざまな塾の特待生制度の一部をご紹介します。内容が変更になっている場合もあるので、利用したい場合は直接、塾のパンフレットなどを取り寄せてください。

【小学生対象】早稲田アカデミーの特待生制度

「本気でやる子を育てる」を教育理念に掲げ、国内外で153校を展開する早稲田アカデミーが、小学校3年生を対象に行っているのが「小3冬期学力診断テスト」。これは難関私国立中受験を考えている小学3年生を対象としたオープン模試で、3500人規模が参加。この結果によって新小学4年生の特待認定が行われます。

具体的な特典は、テストの結果が1〜100位の児童は2〜7月の基本コースが無料、春期講習会費は半額。101位〜300位の児童は2〜7月の基本コースが半額、春期講習会費も半額になります。

【小学生対象】日能研の特待生制度

全国に153教室を展開する小学生のための中学受験塾、日能研では2008年に新たに日能研ユースリーダーズ・スカラシップを設立。難関校受験を目標にし、高い学力を有している児童を対象に、4年生は1年間、5・6年生は半年間、本科教室・各期間講習時の会費、各種テスト、教材費などが免除されます。

【小中学生対象】臨海セミナーの特待生制度

神奈川県を代表する学習塾のひとつ、臨海セミナー。
小学1〜4年生を対象に、算数に特化した特待生制度を設けており、入会テストや全国統一小学生テスト、中学受験チャレンジテストでの基準を満たした場合、「御三家算数講座」の講座料が全額免除されます。

さらに、難関校を目指す中学生を対象にした特待制度も実施。中学2・3年生を対象に英語・数学・国語の3教科の実力を評価する「ESC難関高校受験化特待選抜テスト」で中学2年生は300点満点中280点、中学3年生は300点満点中265点を取得すれば、通常授業料が完全免除になります(季節講習、特別講座などは除く)。

【中学生対象】東進ハイスクールの特待生制度

東進予備校では100名限定の「中1スーパーエリートコース」を設け、開成や筑波大学附属駒場など18中学校に進学する新中1年生を対象に、選抜試験を実施。
特待生は、入学金通常33,000円が11,000円となり、それ以外の数学通期講座、高速マスター基礎力養成講座、担任指導費・模試費が無料となります。

【高校生・高卒生対象】代々木ゼミナールのスカラシップ生制度

全国主要都市にて高校生・高卒生の大学受験のための授業を展開している代々木ゼミナールでは、スカラシップ生制度(※スカラシップとは奨学金または奨学金を受ける資格)を導入。
入学コース診断テストで特に成績優秀な生徒をスカラシップ生と認定。大学受験料年間学費の全額、または一部を減額しています。※代々木ゼミナール本部校への入学限定。本部校以外は要問い合わせ。

特待生以外に行われている、さまざまな支援制度

特待生以外にも、経済的な理由で塾通いや進学をあきらめざるを得ない子どもたちを支援するために、塾ではさまざまな制度を設けています。「特待生はハードルが高くて無理」と思っている人は、こちらもチェックしてみてください。

代々木ゼミナールの支援制度

代々木ゼミナールでは、高校卒業見込みの生徒を対象に、保護者の所得によって成績優秀な生徒を支援する「経済的支援制度」、災害救助法の適用を受けた地域に居住している生徒を支援する「被災者支援制度」なども設け、大学受験料年間学費の一部を免除しています。

河合塾の奨学金基金

河合塾では経済的な理由により学習を継続することが困難な人を奨学基金生として認定。世帯の年間総所得金額が288万円以下で、出身高校の推薦を受けており、学業成績優秀と認められた人は、入塾金および授業料の一部が免除されます。ほかに、高校在籍時に各地方団体やその所管する公益法人または各種財団の奨学生だった人などにも奨学金が貸与されます。

Z会の奨学金制度

Z会では大学入学後に給付される返済義務のない奨学金制度「Z会奨学金」を設立。成績優秀でありながら、経済的な理由により就学が困難な生徒をサポートしています。

対象となるのは、経済的援助を必要とする学業・人物ともに優秀な生徒。Z会が指定する北海道大学や東京大学、京都大学など15大学への受験が条件となります。
給付金額は入学一時金30万円と月額8万円の最大4年間で414万円。期間は大学入学時から卒業までの4年間です。大学入学後の経済的支援が約束されているため、安心して受験に臨めるサポートです。

自分にあう教室を探そう!

公開日:2021-10-04 /更新日:2021-10-04

自分にあう教室を探そう!

成績アップ、受験、検定合格、自習室の有無など
目的やこだわり条件で検索!目的を達成できる教室が簡単に見つかります。