事前に知っておきたい中学生の塾の選び方!ポイントを大公開

入学前後や高校受験を控えるタイミングで塾通いを検討する中学生の親御さんも多いことでしょう。しかし、「どこがいいか分からない」「そもそも必要?」と悩むことも多いのでは?
この記事では、そんなみなさんのために中学生の通塾の割合適切な入塾時期塾選びのポイントなどをお教えします。

どれくらいの中学生が塾に通っているの?

まずは、文部科学省の「子供の学習費調査」(平成30年度)を見ていきましょう。

それによると、通塾率は学年が上がるにつれて増加しており、例えば公立中学校では1年生で58.7%2年生で68.7%、3年生になると79.8%に上ります。
通塾させた理由は、中学1、2年では「ひとりで勉強しないから」、中学3年では「子どもが希望するから」の割合がもっとも高く、「学校の授業だけでは受験勉強が十分にできないから」「進路選択や受験に必要な情報を得たいから」といった受験勉強に関する割合、は学年が上がるほど高くなっていることが分かります。

塾に通う目的はハッキリさせるべき

塾選びの第一歩は、目的をハッキリさせることです。目的によって適切な塾やコースが異なるため、目的は大きな判断基準になります。

目的①学校の成績をアップさせたい!

中学校での勉強で何より目標となるのは高校受験ですが、実は日常の勉強もおろそかにはできません。高校受験の重要な判断材料になるのが「内申点」だからです。
中学生になると難しい単元も増え、つまずいたり思ったより成績が伸びなかったりする子どもも増えてきます。日ごろから良い成績を維持するためにも塾通いは必要な選択肢といえるでしょう。

目的②勉強する習慣を身に付けたい!

慣れない部活動で疲れて勉強に手が付かないというお子さんも多い。だからといってテスト前だけ集中して勉強しても、思ったように成績は上がりません。
塾に通うことで、勉強する環境が用意され、次第に習慣化していくでしょう。また、同じような仲間と一緒に勉強することで、モチベーションも上がります。

目的③希望する高校に合格したい!

前出の文科省の調査を見ても分かるように、学年が上がるにつれて高校受験を目的とした塾への期待は大きくなります。
希望する高校に合格したいのであれば、学校の勉強だけでなく塾での勉強が必須といえるでしょう。

高校受験における塾のメリット

いろいろな目的があるにせよ、最終的には高校受験という大きな目標をクリアするために必要不可欠なのが、塾の存在です。
それでは実際、高校受験を目的とした塾のメリットはどんなものがあるのでしょうか。

メリット①徹底した受験対策ができる

高校受験の問題は、中学の定期テストよりも広範囲から複合的に出題されるので、応用力が求められます。いくら定期テストで高得点を取っていたとしても、それが入試に通用するとは限りません。

塾では広範囲で出題される受験対策にも力を入れており、さらに応用力の強化、難関国立私立高校対策など、受験に特化した学習を実施しています。効率よく受験対策を進めたいのなら断然、塾がおすすめです。

メリット②受験関連の情報を集めやすい

近年、少子化などの影響で高校が統廃合されたり、受験のシステムが変更になったりと、受験環境は目まぐるしく変化しています。
塾では、こうした受験に関する情報をいち早くキャッチし、必要な対策を講じています。情報量が豊富な塾のサポートにより、安心して受験に臨むことができます。

塾通いはいつからがいい?

中学校における日ごろの成績アップ、さらには高校受験を効率的に対策するには、塾は必要不可欠といえます。
それでは、塾に通い始めるのは、いつがいいのでしょうか?タイミングごとに検証していきます。

①中学校入学前

文科省の調査では、たとえば、公立小学校の6年生で塾に通っている子どもは約5割に上ります。とくに多いのは、中学入学の準備のために始めるケース。夏期講習などがきっかけとなる子どもも多いようです。
小学校の勉強の総復習、中学校の勉強の予習を通して中学の勉強にスムーズに移行できるのはもちろん、つまずきをなくしておくことで自信を持って中学の勉強に臨めるというメリットがあります。小学校での勉強に不安を感じている人は、入学前の入塾を検討してみてはいかがでしょうか。

②中学校1年

中学に入ると、ぐんと勉強が難しくなります。特に勉強習慣が身についていないと、授業についていくことが難しくなる場合もあります。
少しでも早いうちに、学校の授業に対応できる力をつけ、その後の高校受験に備えることが大切です。

③中学校2年

高校受験を意識するのであれば、この時期には入塾しておきましょう。
3年生以前の内申点は受験でも重要です。部活で責任あるポジションを任されるなど多忙なこの時期にこそ、ライバルと差をつけるために学校での授業の理解、高校受験への準備を怠らないことです。

④中学校3年

この時期から通うことを考えている人は、できれば中学3年の春から塾に通うことをおすすめします。あまりにも受験直前だと、断られるケースもあります。
中学3年ともなると部活も終わり、いかに早く、受験モードに切り替えることができるかがポイント。塾がその後押しをしてくれます。

塾選びのポイントは?

それではいったい、どんな塾を選べばいいのでしょうか?ここでは塾選びのポイントをご紹介します。

①子どもの学力や授業形式を考慮

いくつかの塾を比べて、どんな特徴や強みを持っているのかを事前にチェックしておきましょう。
地域密着型の補習塾なら、地元の学校の授業に合わせて子どもの理解度を高めてくれますし、高校受験に特化した進学塾なら、志望校に合わせた授業を行ってくれるでしょう。

②個別指導塾と集団塾

個別指導は一般的に先生1人に対して生徒1〜2人。メリットは進度や難度、カリキュラムなどを生徒に合わせてカスタマイズできることです。
苦手な分野を集中して学びたい人や志望校に合わせて教科を絞りたい人、授業の内容が理解できていない人などは個別指導塾がおすすめです。

集団塾は進度やカリキュラムが決まっており、みんなが一緒に授業を受けます。
仲間と一緒に学ぶため、競争心が生まれますし、勉強に対するモチベーションもアップします。

③無理のない費用

塾の費用については、週に何回通うか、何教科学ぶかなどで変わってきます。ちなみに、年間で学習塾費に支出した人の平均額は、中学校公立約29万円、私立約26万円となっています(平成28年度子供の学習費調査:文部科学省)。

まずはいくつかの塾をピックアップして、内容とともに費用も比べてみることが大切です。

入塾前に注意すること

中学校での勉強で塾は重要ですが、どの塾でもいいというわけではありません。大切なのは子どもと塾の「相性」です。
塾の講師との相性、塾の雰囲気、環境など、子どもの学ぶ場所として合うかどうかを見極めることが大切。
「近いから」とか、「友だちが通っているから」などと安易に選ぶのではなく、体験授業や夏期講習などの期間講習を受けてみて、相性が合うかどうかをチェックすることが塾選びの鍵となります。

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公開日:2021-10-07 /更新日:2021-10-07

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